ここでは、ゲーマーとしてよりさらにディープに、シューターとしての視点で語ってみようと思う。
ちなみに、この本の中に「シューティングゲーム用語集」という形で、シューターは「シューティング専門にプレイするゲーマー」と書かれているのだが、私は「シューティングが好きなゲーマー」と認識している。
だって私、シューティング専門じゃないし。
本編について、この物語に出てくるのは「大連射」という架空のゲームだが、オーソドックスなボンバー型シューティングで、機体がメカであること、連射が必要であること、敵などのシチュエーションからして、雷電の初代や一連の東亜シューティングをベースと考えるのが妥当だと思う。
でもその中でも、武器が1種類であるなど、それらと固定できない要素や、他のゲームを思わせるシチュエーションも多数あったり、また今までのゲームに無いような、全く新しい場面もあって、「おおこんなシーンあったら面白いやん」と思わせてくれた。
つまりこれらで感じたのは、どの部分を現存するシューティングと同じにするか、変えるか、オリジナルの要素を加えるかを全て押さえていること。
シューティングに対する知識だけでなく、シューティングがいかに好きかというのが読んでいて感じ取れた。
あとは物語の中で、自分と違うなあという場面もいろいろと出てきた。
例えば物語では、シューティングだったらレバーはかぶせ持ちの方がいいと書かれているが、私はかぶせ持ちだと手が滑ることが多かったので、ワイン持ちに変えて今もこの持ち方でプレイしているとか、弾の避け方についても具体的に説明しているが、自機を置く場所などが自分と微妙に違っているとか。
これは正しい間違っているではなく、それぞれのスタイルなので、ああこういうやり方や考えもあるんだなと、シューティングをいろいろな面で改めて見せてくれる、そんな楽しみ方もできた。
本編以外のところで、上巻巻末の縦スクロールSTG概史、下巻巻末の後書きを見ても、作者がどれだけシューティングを知っているかがわかる。ちなみに後書きでは、作者はすでにシューターを引退していると書かれているが。
特に縦スクロールSTG概史は、縦シューのみを一通り挙げて、その全てを一つ一つ短く紹介していて、これだけでも読み応えがある。
余談ではあるが、私、この紹介文をゲーム名を見ずに読んで「これは○○だ!」と、一人クイズをやっていたw。こんな楽しみ方もできるw
まあそれはいいとして、この物語は、シューターだからこそ書くことができた、シューターでも読み応えのある本と言っていいと思う。
2008年05月11日
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