2007年12月30日

2112年9月3日、ドラえもんは本当に誕生する!

 入院時から少しずつ読んでいて、結構前に読み終わったのだけど、ようやくこれについてじっくり書く時間ができたので、今回レビューを書いてみる。

2112年9月3日、ドラえもんは本当に誕生する! (ソフトバンク新書 49) (ソフトバンク新書 49)

「2112年9月3日、ドラえもんは本当に誕生する!」
(桜井進 著/ソフトバンク新書)

 このタイトルについて、今さら説明する必要もない国民的マンガ「ドラえもん」で、マンガの設定であった2112年にこのようなロボットが誕生するのは、これまでの科学の進歩からすれば、実は結構現実味を帯びつつある、ということがまず本の冒頭、プロローグに書かれている。
 そして、このマンガはただの子供向けではない、ここから見えてくるもの、ここで考えさせられるものが数多くある、ということを語った本。

 まず、第一章の最初に書かれているのが、こんな感じ。

 ドラえもんには、アインシュタインの相対性理論について語られている話がある。本などにすればあまりにも長く複雑になる理論だが、ドラえもんでは、のび太とスネ夫の会話として、たったの2カットで語られて、そこからさらに次の話へと展開していく。
 科学を実にわかりやすく説明すると共に、そこから新しい話を見せて引き込んでいく。ドラえもんがいかにその手法に優れた作品かを語っている。

 また、ドラえもんの作者である藤子・F・不二雄氏は、SFのことを「少し(S)不思議(F)な世界」と言っていたそうな。その言葉通り、不思議なことをあり得ないと否定せず、それを魅力あるものに見せてくれる。
 でもそれだけではない、この時代から科学など、様々なものが進歩することの怖い面について触れられている、言わば警鐘とも取れることもやっている。

 といった感じで、具体的にマンガの中のエピソードを取り上げ、実際の科学などと比較したり、ドラえもんについて深く突き詰めようと様々なことが書かれている。


 さて、この本を私が読んだ感想としては、私が小学生の頃、ドラえもんが科学などの面で深いところが描かれていることは知っていたし、それを楽しみながら読んでいた。だから、この本に書かれているのが全く新しい視点とまでは思わなかった。
 でも一冊の本にまでして、著者の視点で詳しく解説されているのは面白く、そういう見方があるか、そこまで深く突き詰められるか、という感じで楽しませてもらった。

 それと共に、ここで語られているエピソードは、私もほとんど知っているものだった。本の中に挿し絵などは全く入っていないが、文章だけで絵が思い出せたので、ああ私も小学生の時は相当読んでいたなと思った。
 やはり私は、当時からオタだったんだなとw

「少し不思議な世界」、その魅力と共に、夢を見せてくれる。このマンガについて改めて見直すことになったなと思う。




posted by 司隆 at 15:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | Book / Comic
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