2017年06月11日

STGと性は融合できるのか?

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先日、Steamで入手したインディーゲーム『Dragonia』をプレイして、ちょっと考えさせられたので書いてみる。

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プレイヤーはドラゴンの化身である少女を操作して敵と戦う、全方位STG。戦闘中に取得する「ソウル」と呼ばれるポイントを貯め、武器の装備や強化しながら進んでいく。
各ステージに出現するボスを倒せばクリアとなり、ビジュアルシーンによるドラマが展開されるが、そこで映し出される映像はすべて、少女の性行為。つまりこれは、R-18指定のいわゆる「エロゲー」だ。
これはもともと、同人ゲームを扱う「DLsite」でダウンロード発売されている(リンク先はR-18指定)タイトル。Steam版は海外パブリッシャーからの販売で、DLsite版より価格は安いが、日本語に公式対応していない、ビジュアルシーンで陰部が隠されているなどの違いがある。

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私は今まで、R-18ゲームにほとんど触れたことがなく、中でもSTGのスタイルを取り入れたものは初めて。その感覚で言わせてもらうと、STGとして酷いと言わざるを得ない。

出現する敵は十数種類程度と少ない、ステージを進めても敵や弾がたくさん出るだけで変化に乏しい、ボス戦では攻撃を1回受けただけでライフが極端に減少する、プレイヤーはパワーアップして「ライフ回復」の能力を取得すればほとんど無敵など、難易度があまりに極端で大雑把。
ただ、ゲームの目的はあくまで「性行為の映像を見ること」なので、STGとして難易度を上げたりゲーム内容に凝るよりも、サクサク進めるスタイルの方が合うだろう。もっと極端に言えば、ゲームはなくて映像だけ、映像はなくてゲームだけでも成立する。

結局、ゲームと映像の関連は乏しく、無理に合わせているだけのように思える。そもそもSTGとエロは全く関連がないものか、ゲームとして融合はできないのか?などと思った。

STGで見せる性

私が『Dragonia』をプレイして持った疑問「STGとエロの融合はできないのか?」に対して、一つの答えのようなゲームをSteamで見つける。『DEEP SPACE WAIFU』だ。
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弾幕を避けながら敵を破壊していくという、オーソドックスなタイプのスクロールSTGだが、背景には巨大な女の子が映し出され、衣服などにショットを撃ち込むと剥がれていく。ステージクリア後は脱がせた姿をじっくり回覧できるモードもある。
一見、STGの背景が女の子になっただけという印象だが、脱がせる順番やスクロールアウトする前にどう撃ち込むかなど、脱衣がSTGのギミックとして組み込まれていたり、敵を破壊して自機がパワーアップすると脱衣にも有利など、攻略に共通する部分がある。

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このゲームの特徴は、撃って破壊するという「行為」によって、脱衣という「効果」を得て、映像を見る「目的」を果たす仕組みがあること。先に挙げた『Dragonia』は「効果」の部分がなく、行為と目的が完全に分かれている、それが大きな違いと言えるだろう。

映像を使わない、性の体験
また、今書いていることと少し外れるかもしれないが、インディーゲームではこのようなSTGも存在するというこで、『Scoregasm』を取り上げたい。
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固定画面の全方位STGで、フィールド内に現れる敵を一定数破壊すればステージクリアだが、敵や弾が大量に出てくるなど、難易度としてはハード。

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このゲームは設定の中に「ボイス」があり、ONにするとプレイ中に女性の声で「イエス!ウー!アー!」などと叫び、敵が大量に出現して破壊数も増えると、声もだんだん激しくなる。
性的な映像を使わずにボイスだけでSTGと性の繋がりを実感する、一風変わった体験ができるが、性的なものを感じるというより、制作側の「STGで攻撃することは性行為と同じ」という主張を受けているようだ。

深い歴史を知る

さて、ここで取り上げたゲームの中で『DEEP SPACE WAIFU』について、「見たことがある」と思った人もいるだろう。実はこのSTG、新しいものではなかった。



これは、90年代に発売されたゲーム『センチメンタルグラフィティ』に登場する女の子を脱がせる、二次創作の同人ゲーム。
制作されたのは2000年頃で、これに影響を受けた「脱衣STG」と呼ばれるものは数多くあり、『DEEP SPACE WAIFU』はその一つに過ぎない。
つまり、最初に書いた「STGとエロの融合はできるのか?」という疑問の答えは「すでに15年以上前から融合されていた」ということだ。

今回、STGのスタイルを持ったエロゲーに触れたことで、STGと性との繋がりについて考えてみたが、STGで敵に「撃ち込む」感覚と、服を「脱がせる」感覚は、意外と共通するのかも知れない、しかもそれは古くから存在する。
ゲームの中で性の表現は、私が思っていたことよりも遙かに深いことを実感した。

最後に、そもそも私が最初『Dragonia』をプレイしていたのは、「ゲーム」のためか「性」のためか?それは皆さんのご想像にお任せするとしよう。


posted by 司隆 at 09:56 | Comment(0) | Game
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