2015年10月17日

ATARI LYNX体験会リポート

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 写真のゲーム機。上から、拡張スライドパッドを装着したニンテンドー3DS LL、PSP、
 そして、4DS LL(大嘘)。

・・・ネタはこの程度に。ていうか、過去に書いた記事と同じネタをやってみた。

 このデカいゲーム機は、1980年代末〜1990年頃、アメリカにあるゲームメーカーであるATARIから発売された携帯ゲーム機、LYNX。日本にも一時期発売され、私もその時に所有していた。
 当時ではまだ珍しかったカラー液晶画面、拡大縮小機能を備えた高性能、それが持ち運べるという特徴を持っていた。

 だが写真を見ても分かるように、現在の3DS LLよりも更にデカくて携帯とは言えないことや、電池での動作は、単三電池6本で1時間ほどしか持たないなどの欠点もあり、更に当時はゲームボーイなど他社からも強力な携帯ゲーム機が発売されたため、すぐに市場から消えていった経歴がある。
 だから所有ユーザーも少なく、ゲーマーの間では知る人ぞ知るハードとも言える。

 それが今になって、このLYNXを使ったイベントが行われた。

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 会場となるのが、大阪日本橋に店舗を構え、今では世界的にも珍しいATARIゲームの実機が数多く置かれていることでゲーマーの間では知られているゲームセンター、KINACO。

Twitter:@kinacogames
Facebook:ゲームセンター KINACO

 ATARIゲームつながりと言えるだろうか。ここで、主催側で用意したLYNX本体とゲームを、みんなで遊んで実感してもらうイベント。

夢の体験

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 当日、店舗前にはLYNXの紹介ポスターが貼られていると共に、店内カウンターに設けられた数台のLYNX。ここで会場では整理券が配られ、1人10分楽しむことができた。

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 会場ではみんな、まさに新しいものを体験するような盛り上がりがあった。
 ここで遊べたゲームは、アーケード移植「Ms.PACMAN」「QIX」、LYNXの拡大縮小機能をフルに活用した「S.T.U.N. RUNNER」など。
 また、KINACOだからできる「ペーパーボーイ」のアーケード版とLYNX版という夢の共演を体験する。

 私もこの日、所有していた初代LYNXと所有ソフトを持って行ったが、用意されたゲームソフトは数十枚、そして初めてLYNX II本体を手にするなど感動を覚える。

更なる体験へ

 KINACOでのイベントは2時間ほどで終了したが、体験会は更に続く。

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 KINACOのすぐ近くにあるバー、数々のゲーム機が置かれていて、酒を味わいながらゲームが楽しめるという「ゲーム探偵団Bar」に、今回参加した人達で足を運ぶ。
 この日、LYNX本体を持参すればチャージ料金300円がサービスされるという、LYNX体験会に便乗してここでも楽しもうという企画。

 そして、バーに持ち込みと共にマスターの用意した本体は・・・

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 見よ、この大量のLYNXを。私もさすがに、こんなに置かれているのを見たのは初めて。
 ここでは、バーに設置されている大画面TVにLYNXを映し出し(スマホのカメラを使用)て、みんなでその映像を楽しみながら盛り上がる。

 だが、ここにみんなで来た最大の目的はもう一つ、今回参加したLYNXユーザーの誰もが体験したなかったであろうこと。

夢の多人数プレイ
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 これは、LYNXゲームの一つ「スライムワールド」。未知の惑星を探検していくアクションゲームで、80年代にPCエンジンやメガドライブでも発売されたので、それなりに認知度があると思う。
 この売りの一つが、LYNXの機能である通信ケーブルで8人まで一緒にプレイができること。しかし、このドマイナーなハードで周りに所有ユーザーを8人そろえるのは極めて困難で、実際に通信で遊んだ話を聞かなかった。それを今回実現しようということ。
 だが、本体と通信ケーブルは8台分ありながら、ソフトが揃っていなかったために5人でプレイ。

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 これが、LYNXの通信ケーブル。これを台数分用意して、全ての本体に通信ケーブルを接続、写真の左側のプラグを本体に、右にあるオス・メスを隣り通しで接続すれば、全ての本体をネットワークで繋ぐことができる。
 だが、その5台の本体に5本のケーブルを繋ごうとすると、線がこんがらがって「繋がってない!」「どれをどこに挿せばいい?」とみんな混乱する。

 ともあれ接続完了、全員が同時(10秒以内)に電源ボタンを押せば同期される。
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 タイトル画面にはこのようにプレイヤー数が表示され、スタートするとプレイヤーが人数分出現。自分は金髪、他は黒髪として区別される。
 残念ながら、ゲーム画面の写真はプレイに夢中で撮れなかった

 だが、迷路のようになった惑星内の洞窟でみんなバラバラになって、「みんなどこにいる?」「迷った〜」「おお、画面に誰か出てきた」とか、ゲームの中にはボムもあるが、間違えて使ってしまい「死んだぞ!誰だボム使ったのは!」と巻き込まれたり、まさに魔境を探索する感覚になる。

 このゲーム、始める前からみんな疑問だったのが、当時の性能と通信機能で完全同期できるのか?だったが、本当に完全同期されていて驚く。
 でもその分、敵キャラの数を少なくしているようで、5人プレイ時は敵がほとんど出てこなかった。それでもゲーム中は処理落ちがかなりの頻度で起きていた。
 また、その完全同期が仇になって、ゲーム中誰かがポーズボタンを押したら全員にポーズがかかる、1人でも電池切れで電源が落ちたらゲーム中の全員がフリーズ。LYNXの電池消費量を考えると、電池でのプレイはある意味、時間との闘いだった。

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 私たちがプレイした時は、1人が出口を抜けてクリア。私も出口の手前まで行ったが、ここで急にエンディング画面。
 画面上に出てくるメッセージを見る限り、どうも時間切れ強制ゲームオーバーらしい。30分のプレイだったと思うが、誰も味わったことがない世界、そしてみんなで夢中になった、楽しいひとときだった。

繋がったのはゲームに限らず

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 今回のイベントで使用された単三電池の数々。まだ使用できるものも入っているが、このゲーム機の電池消費量を実感。
 この日のゲーム探偵団Barでは、「今日はLYNX持参ではありませんね、ではチャージ料金含めてお会計は・・・」とか「しまった、初代LYNXに初代カートリッジ挿してしまって抜けない」「あ、私、ラジオペンチ持ってます」とか、考えたら凄まじい会話が普通に行われていたという。

 今回は私にとっても、所有していないゲームの数々や、所有しているけどルールをここで改めて聞いて知ったことなど、色々な面で初めて味わう体験会だったが、私が思ったこと。

 LYNXは当時から思い入れを持っていたゲーム機だが、それはデカくてインパクトあったとか、ドマイナーとか、ネタとして面白いとか、正直、それが大きいと思っていた。
 でも今回のイベントで見たのは、消費電力を犠牲にしてまで持っていた高い性能と、それを駆使したアーケード移植や新しいシステムを使ったゲームが出ていたことなど、野心的とも言えるゲームの数々。
 それを改めて味わって、私がLYNXを好きだった理由はこれなのだろうかと、今になって改めて思った。

 また、当時から周りに所有者が全くおらず、話をしてもみんな引くとかw、これについて語る機会がほとんど無かったが、このイベントに集まった人達と遊んで、そして語り合って、存分に楽しむことができた。
 初めてと共に、得たものも多かったように思う。


 最後に、付け足すようになるが、私が過去に書いたLYNXについての記事

ATARI LYNXまとめ(2010年頃作成)

 ここでレビューも書いていたが、その肝心なスライムワールドなどについて書いていなかったので、この勢いで書いてみたい気もする。

タグ:ATARI Lynx

posted by 司隆 at 20:31 | Comment(0) | Game
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