2015年08月14日

Journey Of The Light・『疑惑』で終わってしまったゲーム

 この記事も含め、インディーズゲームのまとめはこちらLink


 このゲームに実際に触れて、ふと思ったこと。
 私は、インディーズゲームの魅力の一つに、「制作側の姿が見えやすい」ことがあると思う。

 ゲームの中に、制作側の「俺はこれが好きなんだ」「こういうことがやりたいんだ」という意思が、ストレートでダイレクトに入っているものが多い。これも、少人数だからこそできることだろうか。
 まあ中には、本当にそれだけ入れたものや、やりたいことは分かるが空回りしてるなど、それらも含めて、伝わってくることが面白い。

 今回、久しぶりにインディーズゲームについて書いてみるが、紹介やレビューというより、ちょっと趣向が違うものを。

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Journey Of The Light(Steam販売ページ)

 ゲームとしては、夜の森の中で、一つの「球」を転がして進んでいくもので、途中でいくつかのオブジェクトがあって、謎解きのようなものを匂わせる。

 今年の5月に配信開始されたが、購入したユーザーからの評価を集計した結果は「ほぼ不評」と共に、現在は配信停止されている。

ゲーム購入〜事実を知るまでのいきさつ

 なぜ今は配信停止?を説明するため、私がこれを購入してから、停止になるまでのいきさつを書いていきたい。

 私自身は、8月に入ってからセールで購入。定価498円のものを、-97%引き、何と14円。

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 ゲームを始めると、画面は夜の世界、音楽はピアノのソロ演奏という、暗くて静かな雰囲気の中、動くだけでなく、何カ所かある街灯を点灯・消灯させたり、さまよいながら何かを探る。第一印象は、その感覚が面白いと思った。
 だが、いくら進んでも同じ所ぐるぐる回るだけ、何をやっても変わらない。開始時にストーリーらしきものが出るくらいで説明もなく、そもそも何をするゲームかも分からない。

コミュニティに呆れる
 結局謎のままだったので、コミュニテイで攻略等が載っているガイドを見たら、1つの攻略記事が掲載されてた

Journey Of The Light:Steamコミュニティ ガイド
(現在、その記事は削除されている)

 Steamコミュニテイのガイドは、実際にプレイやクリアした人が攻略や情報を掲載する場所。そこに作者自身が、ステージ1のみのヒントのようなものを掲載していた。
 その時は、ヒントを少しずつ見せる作者のサービスだと思っていた。

 でもやはり分からない。そのため、作者からのお知らせを掲載する場所を覗いたら、「何かの手違いで製作中のものが掲載されている」という趣旨のことが書かれていた。

Game Has Only One Level?(7/30の書き込み)
Announcement For "Missing Levels"(8/5の書き込み)

 翻訳なので詳細は読めていないが、私はこの時点で呆れ顔。結局、ゲームはそれっきり放置。
 数日後、Steamを立ち上げたらゲームのアップデート。更新内容を知るためにお知らせを見たら、

Refunds for Journey Of The Light(8/6の書き込み)

 購入した人に対して、購入時期やプレイ時間にかかわらず返金に対応しますという内容で、怒る気にもなれず、再び呆れ顔。
 アップデートといっても、おそらくゲーム自体に変化はなく、ニュース更新の連絡と思われる。このような形の更新は、他のゲームでもある。

 これに対して私は、たかだか14円のものを返金するのもバカバカしいので手続きはしていない。

実は『疑惑のゲーム』だった
 その後、いくつかのゲーム系のニュースサイトで、このような記事が掲載された。

「誰もクリアできないゲーム」がSteam上で発売停止へ、
未完成ゲームであることを隠すためゲームを攻略不可に?

(AUTOMATONより)

 いくつか見た中で、AUTOMATONはある程度憶測ではあるものの、詳しい説明が書かれている。
 実はこのゲーム、そもそもステージ1をクリアすることは不可能で、しかも作者はそれが分かっていながら配信と共に、攻略など何か謎を設けていることを思わせる情報を掲載し、意図的に隠す行為をした、という疑惑が出ている。

 これが配信停止された理由で、ステージ1をクリアした人が1人もいないのなら、評価が悪いのも当然と言える。

疑惑ではあるものの

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 Steamのゲームは、まず作者が「Greenlight」と呼ばれるワークショップに、ムービーや映像などを提出、プレゼンテーションを行ってユーザーの投票を募り、一定数を獲得と共に、Steamの運営側から問題ない判断がされて初めて販売OKが出る。という仕組み。

Steam ワークショップ :: Greenlight
Steam Greenlight :: Journey Of The Light

 Journey Of The Lightも例に漏れず、Greenlightで審査を通過しているが、その後トラブルがあったのだろうか。でも出さねばならないというプレッシャーでもあったのだろうか。この辺は、私の憶測でしかないが。

 そんな疑惑を持つゲームだが、実際に触れた者としての感想。

 先に書いたように、ゲームの雰囲気自体は悪くなく、最初からだますつもりで製作したようには思えなかった。プレイ感覚のみで言えば、適当に作ったものに見えなかったから。
 だから、少なくともGreenlightの時点では、作者は新しいゲームを作るつもりだったのではないか。というか、信じたい。

 今回は、私にとって貴重な体験だったことと、好印象もあったので、「ある意味」楽しませてもらった。
 だからといって、このゲームのアップデートを待つつもりも無いが、本当に面を追加して、2〜3面でもそこそこ遊べるものが出たとしたら、また触れてみたい。

伝わるものを

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 このゲームは最初に書いた、インディーズゲームの「制作側の意思が見えやすい」ということを、悪い形で利用しようとしたのかも知れない。そんな疑惑が持たれて、それだけで終わってしまったゲームだった。
 私にとっては、だまされたなどの気持ちより、色々なものが見えないまま終わってしまったことが残念だった。

 また余談ではあるが、インディーズゲームではこれに限らず、未完成としか思えないもの、ゲームの形式を使った実験的作品のつもりが、ただ歩くだけで実験にもなってないなど、狙って完全に外したゲームは何度か触れたことがある。

 そんなものに触れると、残念な気持ちになる反面、次は、その制作者の意思がいい形で伝わるものを見たい、そんなことを考えてしまう。




posted by 司隆 at 19:35 | Comment(0) | Game
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