2014年09月26日

インディーズゲームのサウンドトラック・ゲームと音楽を繋ぐもの

 先日、PCゲームのプラットフォームであるSteamに、新しいものが実装された。

「Steam Music Player」が正式リリース(Game*Sparkの記事)
Introducing the Steam Music Player(Steam公式ニュース・英文)

 今までSteamのゲームに、サウンドトラックが添付もしくは追加DLCの形で販売されていたが、それをSteamクライアント上で聴けるようになったとの事。

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 クライアントでは、ライブラリに「ミュージック」が追加されているので、そこからプレイヤーが起動して音楽を演奏できる。ただし演奏できるのは、サウンドトラックとして収録されているゲームのみ。
 サントラは、ゲームの追加要素となるDLCとして購入するか、もしくはゲームに最初から付属されているケースもある。

 サントラがあるゲームについては、ゲームのプログラムが入ったフォルダにサントラの音楽ファイルがある。私はそれを取り出してプレイヤーで演奏させるので、この機能を使う事はたぶん無いと思う。
 でも、これによってゲームのサントラを聴きやすく、手軽に扱いやすい環境になれば、Steam上での購入者や販売タイトルも増える可能性があるので、いい方向に向いて欲しいとは思う。

インディーズゲームのサントラ入手方法

 また、サントラはSteamのDLCに限らず、iTunesやAmazonのダウンロード販売、アーティストが音楽を配信・販売できるBandcampで、作曲者が公開しているものもある。
 というより、インディーズゲームのサントラを探したら、ほぼ確実にBandcampに行き当たるくらい、ここの利用率は高い。

 そこで、様々なインディーズゲームについて、サントラはどのような形で出ているかを調べてみた。
 インディーズゲームといっても、その入手方法はSteamに限らず、またPCに限らず様々なものがあるが、Steam Music Playerの機会という事で、Steam配信ゲームに絞って書いてみようと思う。
 配信方法は大きく分けて、次のような形があった。

  • SteamのDLCとして販売
  • ○利点:Steamと同じ支払いで購入できる。
    Steam Music Playerで聴ける。
    フォルダに入っている音楽データを取り出せば、好きなプレイヤーで聴ける。
    ×難点:ゲーム本体も必ず購入しないと聴けない。

  • Bandcamp、iTunesなどで販売かフリーで公開
  • ○利点:無料か低価格で入手できる。
    Bandcampではmp3に限らず、Flacなど別のフォーマットでも入手可能。
    ×難点:海外サイトでの販売も多いので、Paypalなど支払い方法を準備する必要がある。
    ゲームや制作元の情報だけでは、サントラがあるか分からない場合も多く、検索などで探さないといけない。

  • ゲームプログラムのフォルダに一緒に入っている
  • ○利点:ゲーム購入のみで入手できる。
    音楽データを取り出せば好きなプレイヤーで聴ける。
    ×難点:サントラというより、ゲームのデータとして入っているケースもあるため、その場合はフォルダを探さないと見つけられず、Steam Music Playerでも聴けない。

 という事で、ゲームにサントラも付いていれば一番いいが、DLCと他のネット販売両方で出ていれば、価格や支払いの利便性などで決める。
 また、ゲームを持っていなくて音楽が聴きたい場合もネット販売は有効だが、海外のBandcampでの支払いは必然的にPayPalになってくるので、その利用を検討してみるのもいいと思う。

ゲーム別の入手方法
 次に、私が今までSteamなどで購入したゲームについて、サントラがどのような形で入手可能かざっと調べてみた。
 とりあえず挙げてみたのが10本、ラインナップは完全に私の好みなので。

  • FEZ
    • SteamのDLCとして販売Link
    • Bandcampで販売Link
    • iTunesで販売Link

  • Ballpoint Universe - Infinite
    • Bandcampで公開Link
    • 価格は購入時に自由に設定、フリーで入手も可能。
    • Amazonでダウンロード販売Link
    • iTunesで販売Link

  • Stealth Bastard Deluxe
    • SteamのDLCとして販売Link
    • Bandcampで販売Link
    • ゲームのフォルダにoggファイルで入っている。
    • ただし、ゲーム用データとしてのものなので、タイトル等のタグ情報はなし。Steam Music Playerでも聴けない。

  • Crimzon Clover WORLD IGNITION
    • SteamのDLCとして販売Link

  • The Floor is Jelly
    • Bandcampで販売Link

  • Antichamber
    • Bandcampで販売Link

  • Love
    • Bandcampで販売Link
    • ゲームフォルダに、Loveの初期バージョン「Love Custom」の音楽がmp3で入っている。Loveの楽曲と若干の違いがある。

  • Superbrothers: Sword & Sworcery EP
    (スキタイのムスメ:音響的冒剣劇)
    • ゲームと一緒にサントラも収録、Steam Music Playerで聴く事も可能。
    • Bandcampで販売Link
    • ダウンロードの他、CD、LPレコード、カセットテープの郵送販売もあるらしい。

 調べてみると、ゲームによって本当に様々な入手方法があるし、同じアルバムでも価格が無料〜1500円まで差があるので、確認してから購入する必要がある。

 中でも、Bandcampでの価格は「記載以上の価格をで自由に設定」できるので、曲や制作側に対する思いで高く支払ってもいいシステム。
 しかし、アルバムによって通貨単位が違うので注意。実は私、Stealth Bastardは2.99USD=325円と思って買ったら、実は2.99GBP(イギリスポンド)=530円と、SteamのDLCで買うより高かったという。

番外:インディーズ以外
 また、インディーズではないゲームでも、オフィシャルサイトではサントラを無償で公開しているものもある。例えば、
 そのため、ネットを探せば、違法な手段を執る事なく、無償か低価格で入手できるケースは多い。

サントラを見つける方法
 これらのサントラは、ほとんど検索だけで調べたもので、「[ゲームタイトル] soundtrack」のキーワードでほぼ見つかる。iTunesやAmazonでは、それぞれのタイトルで検索をかけても分かる。
 またBandcampでは、ジャンルを言わず様々なアーティストの楽曲が登録されているが、タグである程度絞り込む事もできる。

参考:Bandcampのタグ「video game」

 タグには「soundtrack」「ost」「vgm」など、色々と試してみると、求めているタイトルが見つかるかもしれない。

 個人的な感覚として、国内でゲームのサントラはCDで購入、ダウンロードはここ1〜2年で増えてきたり、それでもタイトルは限られると思っていたが、海外のインディーズで調べると、ここまで様々に、しかも低価格で入手できるのかと驚かされた。

繋がる事の楽しさ

 インディーズゲームのサントラは、今までにもいくつかのタイトルを購入していて、今回はその辺も含めてまとめてみたが、これによって、また別の発見もある。

 ここに挙げた中で、「Fez」「The Floor is Jelly」の作曲を手がけたアーティスト、Disasterpeaceのサイトを覗けば、他の音楽も見る事ができる。

Music | Disasterpeace

 ここには、Fezのアレンジアルバムが2種類や他のインディーズゲームのタイトル、また、サントラ以外のゲームを題材にしたオリジナル楽曲もあり、ファミコンなどの時代のゲームを楽曲に取り組んだサウンドが多く見られる。
 私はFezの購入をきっかけに、これらのアルバムも何枚か購入していたが、またそこから知らなかったタイトルを見つけて、それについて調べるなど、また新しいゲームにも触れるきっかけになった。

 ゲームにとってサントラは、その作品を楽しむ方法の一つだけど、その音楽から作曲者を知る、そこからまた次のゲームを知る、そしてまた次の新しいものを知る。
 言わば、音楽を楽しむだけじゃなく、次に繋げる方法の一つにもなっていて、それも楽しみの一つになっている。

 インディーズゲームとネット配信という、今の環境のおかげだろうか。ゲームと音楽は「繋ぐもの」になってくれている。
 そんなものを実感して楽しんでいる。



タグ:Steam Soundtrack

posted by 司隆 at 21:11 | Comment(0) | Game
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