2014年09月07日

Hippocampal: The White Sofa・意味不明は楽しむ要素

 Steamの販売ページを見た時から、気にはなっていた。
 画面写真もムービーも、異様に不思議な場面ばかりで、何のゲームかすら、そもそもゲームなのかも分からない。だから興味があった。
 実際に触れて、くだらないものを見る結果になっても、それはそれで面白いと思った。ゲームってそもそも、今まで見た事のないものに触れるのが、楽しみの一つだから。

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Hippocampal: The White Sofa(Steam販売ページ)
freegamer.net(制作元・Facebookページ)

 タイトルを直訳すると、「海馬(トド):白いソファ」と、全く意味不明。
 だが、「Hippocampal」はギリシャ神話に出てくるヒッポカムポス(Hippocampus)や、タツノオトシゴの呼び方にも由来するため、それらに関係していると思われる。

意味不明?な世界での目的

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 ゲームを始めると、宇宙服を着た人間が宇宙空間にいる。

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・・・と思ったら、宇宙服のまま浜辺でくつろいでいる。
・・・と思ったら、首のない羽が生えた生物が大量に襲って来る。

・・・と思ったら、

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・・・何ここ?

 最初に見せられる映像は全く意味不明で、いきなりゲームの世界に無理矢理放り投げられてしまう。それに戸惑いながら始める事になる。

 見た目はFPSというか、サードパーソンタイプの3D画面なので、そのゲームでよく使われる操作、キーボードのW・S・A・Dで移動とマウスで視点移動を試してみると、全くその通りに動いてくれた。基本はこれらしく、ゲームパッドの操作にも対応している。
 他に、スペースキーを押すと真上に上昇、Cで真下に下降と、上下の概念は設けられている。

 また、ゲームと直接関係ないと思われる操作として、

F4:画面上の動きが停止する
F8:テクスチャの表示が変わる。全て透明のワイヤーフレーム表示も可能
T or Y:文字入力欄が出て、英語の文章を入力すると読み上げてくれるが、用途は不明。ネットを使った複数でのプレイを想定しているのだろうか。

 がある事も付け加えておく。

 とりあえずその世界をさまようが、宇宙服を着たプレイヤーが宇宙遊泳さながらにゆっくり動く。
 壁は鉄格子になっていて向こうの景色まで見えるが、どこが入り口か分かりにくく、場所によっては光が届かない真っ暗闇もある。宇宙服にはライトが付いているので、暗闇を照らしながら道を探す。
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 その暗闇の中には、不気味に浮かび上がる生物の群れ、電光掲示板が光り、様々な物体もうごめく。その映像は特殊で意味不明とは言いながら、不気味かつ幻想的なものを感じる。
 分からないものをとりあえずさまようというより、その映像に引き込まれながら奥深くに入ってしまうような感覚もある。

 進んでいくと、ある場所で光る物体を見つける。
 近づいていくと、そこにあったのは・・・

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・・・パラソル?

 そこまで行くと突然ムービーが流れ、取得した事が分かるが、この辺でようやく概要が見えてくる。
 これは、空間のどこかに隠れているオブジェクトを見つける、「立体迷路の宝探しゲーム」だ。謎解きと言える要素も無く、ただひたすら探すだけ。

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 どこに何があるか分かりにくいが、各所で矢印などの指示がピンポイントで仕掛けられている。やる事は「探す」の一点だが、それを様々な「隠す仕掛け」で迷わせるように作られている。

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 ゲームの流れとして、その隠されたオブジェクトをいくつか見つければ次の場面に行く。次もやはりよく分からないが、鉄格子だった迷路とはまた違ったシチュエーションが用意されている。

 そして最終的に見せるのは・・・。それは実際に到達して見てもらうとして、一応、真のエンディングとされているものもある。

ゲーム?映像作品?

 このゲームは、メニュー画面から概要についての説明文を読む事ができる。

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 訳してみると、これは「ゲームや映画、コミックなどに対する風刺や皮肉」と「瞑想」のゲームらしい。
 でも正直、翻訳してもいまいち不明で、恐らく原語でも一見分かりにくい文章と思われる。

 プレイしてみると確かに、その映像と共にひたすら空間をさまよい続ける感覚は、瞑想と言えるようなものもあり、ストーリーは深いものがあるようで無いようで、ゲームも目的は探すだけという形は、今までのゲームや物語などを皮肉っていると言われると、そのような気もする。
 だがゲームとしては、真っ暗や壁ばっかりの空間で、ピンポイントで指示が出たり、プレイヤーを迷わせて探させる工夫が随所に見られる。ただし難しいと言えるほどではなく、ゲームとしてぎりぎりの位置にあると言えるだろうか。

 これは、あり得ないくらい特殊なゲーム?いや、逆だ。ゲームというより、特殊な映像を見せるために、ゲームという手法を使った作品に過ぎない。
 それが、私がこのゲームに触れた感想だった。

 ゲームとして作られているが物足りない。でも、そんなくだらなさや特殊な感覚を味わうのもゲームの楽しみじゃないか。個人的にはそう思った。
 これに実際触れて、意味不明で終わるか、それを楽しむかは、プレイヤー次第だと思う。

(2014/9/17 追記)
 Steamコミュニティ内のレビューにも書いてみた。

Steam コミュニティ : Hippocampal: The White Sofa レビュー

 基本的に、この文章を短くまとめた感じ。




posted by 司隆 at 19:09 | Comment(0) | Game
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