2014年08月05日

3DファンタジーゾーンIIダブル・ゲームに見える「最大限の形」

 私の思う「面白い」は、新しいものや過去のものに関係なく、何かが見える事にあるのだろうか。
 そんな事を実感したゲーム。

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3D ファンタジーゾーンIIダブル
(セガ 3D復刻プロジェクト)

 2012年から続いている、セガのゲームを3DSの立体映像で復刻するプロジェクトの最新作が、今回もニンテンドーeショップのダウンロード配信の形で出た。

ファンタジーゾーンとは?

 このゲーム、「3DファンタジーゾーンIIダブル」とは何かを書くために、前作から本作までの経歴を説明する必要がある。

 1986年、セガからアーケード版(ゲームセンターのゲーム)として「ファンタジーゾーン」が発売され、翌年の1987年、当時の家庭用ゲーム機であるセガマークIIIなどで、続編「ファンタジーゾーンII オパオパの涙」が発売。
 当時の家庭用ゲーム機は、まだアーケードのような性能を持っておらず、続編ではあるものの、映像の表現などは前作に比べて見劣りするものだった。

 それから20年以上経った2008年、PS2用ソフトとして、当時のアーケードや家庭用で出たゲームをシリーズで収録した「ファンタジーゾーン コンプリートコレクション」が発売。
 その中に「ファンタジーゾーンIIを当時のアーケード版として制作したら」というコンセプトの元、リメイク版が制作・収録された。

 そのIIリメイク版を、3DSの立体映像と共に新機能を加えて再収録したのが、今回の「3DファンタジーゾーンIIダブル」になる。
 また、前作の「ファンタジーゾーン」は、「セガ3D復刻プロジェクト」シリーズのタイトルとして、立体映像や新機能を加えたものが配信中。

 と、初めての人にとっては長い説明だったが、経緯をまとめると、
1986年 アーケード
「ファンタジーゾーン」
(前作)

2014年 3DS
3Dファンタジーゾーン オパオパブラザーズ
(前作移植+3Dなど新機能)
  ↓
1987年 家庭用
「ファンタジーゾーンII オパオパの涙」
(続編オリジナル)
  ↓
2008年 PS2
ファンタジーゾーン コンプリートコレクション」内のゲーム
(続編リメイク)
  ↓
2014年 3DS
3DファンタジーゾーンIIダブル
(続編リメイク再収録+3Dなど新機能)
 となる。
 でもその辺の経歴をすっ飛ばして一言で言ってしまうと、
「ゲームセンターで出た『ファンタジーゾーン』の続編が3DSを使った立体映像で出た」
 という事。

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 元々は2Dタイプのゲームだったが、再収録と共に3Dにする事によって、背景は何層もの奥行きを更に引き立たせる、プレイヤーなどキャラクターが卵のように立体的な丸みを持つなど、立体で見せる映像になったのが魅力の一つ。

ストーリーモード

 タイトルの「ダブル」は、2つのゲームが収録されているという意味で、リメイク版の再収録となるストーリーモードと、今回新規に追加された「リンク・ループ・ランド」がある。
 そこから、まずはストーリーモードについて。

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 ゲームとしては、横スクロールタイプのシューティングゲームで、プレイヤーであるオパオパを操作、ショットとミサイルを使って、各ラウンドにある10基の基地を全て破壊するとボス出現。ボス破壊でラウンドクリア、全8面のクリアを目指す。
 プレイヤーは、左右の自由な方向を向いて攻撃と移動ができるので、進む方向に応じて画面も左右に動く。このタイプのシューティングでよく見られる、強制的に画面が動くものではない。

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 敵を破壊するとコインが落ちるので拾って貯めていき、ゲームに出現するショップで武器や装備を購入して強化できる。
 武器の中でショットウエポンは一定時間後に消滅するが、その間に敵の攻撃を受けても武器が外れるだけで即ミスにならない、ただしどの武器も購入のたびに価格上昇するなど、進めて行くには計画的な購入も必要。

 敵の倒していく爽快感と共に、コインを次々と「取って稼ぐ」という楽しさを持っていて、スコアと共に「金額」という2つの数字が重要なゲーム。

 基地を破壊するとワープゾーンが出現するものがある。そこからゲーム開始時の場所「ブライトサイド」であるZONE-Aと「ダークサイド」のZONE-Bを移動できる。
 これは名前通り光と闇、表と裏のような関係で、Bの方が難易度は高く、ショップは基本的に出ないが、高額のコインを取得できるなど違いがある。

 初めてのプレイなら、主にZONE-Aを進めていく方がいいが、稼ぐ事やクリア目的ならBとの往復が重要になる。
 クリアに関する詳細は、若干ネタバレになるので控えるが、ゲーム中にタッチパネルに表示されるステータス画面。
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 ここに重要なヒントが出ているので、とりあえず一度最終面まで進めたり、ステータスの変化を探っていくと何かが見えてくる。

 実は私、過去にPS2版でプレイした時、この辺の詳細が分からなかったため、「ZONE-Bって何の意味?」と思っていたが、この画面でその意味を理解する。
 クリアのためのヒントや、知っている人にとっては補助として役立ってくれるなど、過去にPS2版をプレイした人にとっても、更に遊びやすい仕様となっている。

リンク・ループ・ランド

 そしてもう一つのモード「リンク・ループ・ランド」。

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 ファンタジーゾーンIIのゲームシステムを使った3DS専用のもので、オパオパの弟であるウパウパを操作してスコアを競う、スコアアタックモード。
 ラウンドとボスはずっと同じ、装備も決まっていて変更不可、ショットウエポンの時間制限は無し、残機も無いので1ミスでゲームオーバーという、色々な要素を全部省いて「とにかく敵を撃ってスコアを稼げ!」というシンプルなゲームになっている。

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 敵を倒した時に出るコインは買い物ではなく、連続して取り続けるほど獲得スコアに倍率がかかっていく。しかもコインの近くに行くだけで自動的にどんどん吸い取ってくれるので、その分破壊に集中できる。
 また、敵の攻撃を受けるとショットウエポンが外れ、更に攻撃されるとゲームオーバーだが、その間に飛んで来る救済キャラ「リペアラー」を受けると回復される。
 その回数も無制限なので、ミスを気にせず突き進む事も重要。

 先に進むほど、敵が画面いっぱいに出てきて凄まじい攻撃を仕掛けてくるが、その分とにかく敵をガンガン撃ってコインを大量に取っていく、それで倍率を上げてスコアが跳ね上がっていく爽快感が凄まじい。

 プレイ時間は、200〜300万点でゲームオーバーなら5分程度、腕が上達するほどプレイ時間も長くなる。

 アーケードをベースに作られたモードの一つではあるものの、シンプルで短時間なのにハード、携帯ゲーム機を使って手軽に始められるのに遊びごたえがある。
 これこそ、携帯ゲーム機として理想的な形の一つではないかと思う。

見せてくれた最大限

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 ゲーム系ニュースサイトであるGAME Watchでは、「セガ3D復刻プロジェクト」で、タイトルごとに制作者インタビューが掲載されているが、このタイトルを決めた経緯なども語られている。

「3DファンタジーゾーンIIダブル」インタビュー(GAME Watch)
参考:「3D復刻プロジェクト インタビュー」で記事検索

 セガ3D復刻プロジェクトは、第1弾「3D スペースハリアー」で、「3DSを使った本当の3D映像だから実現できるものを」からスタートしているが、メガドライブのタイトルからはそのコンセプトから外れている感がある。
 でも、今回のファンタジーゾーンIIなど2D映像のゲームでも、奥行きを持たせるなどいかに立体の面白さを見せようとしているか、そんなものがゲームとインタビューで見えてくる。

 そんな3D映像を作る事、ゲームの続編を作る事、リメイクを作る事、携帯ゲーム機として作る事など、全てに対して「できる事の最大限」を見せてくれた。それがこの1本に集約されているように思う。

 制作元であるエムツーは、このシリーズに限らず作るチャンスがあるなら、常に最大限面白いものを入れてくれる。そもそものコンセプトはそこにあると思うし、私が「M2が移植するなら面白い」と信じる事ができる理由。

 結局、私が面白いと思うのは、そういうものが伝わる事なのかもしれない。

個人的に思う事

 ここでは、私のこのゲームでの話や、個人的に思う事を。
 要は、言いたいけど本文で入れられそうにない駄文を最後にねじ込んでみた。
新要素で見えたもの
 私は過去に、PS2版のコンプリートを購入して、リメイク版IIをプレイした事はあるが、最後まで進める事はできなかった。
 それが今回は、この機能

3D ファンタジーゾーンIIダブル
「コインストック」でオープンされる便利機能を紹介

(GAME Watch)

 前回の「3Dファンタジーゾーン オパオパブラザーズ」にも搭載されていた、ウエポンタイム無限、コインの金額が増えるゴールドラッシュモードに加え、最も低い難易度では、コインの近くに行くだけで吸い取ってくれる。これのおかげで真のエンディングを見る事ができた。

 遊びやすい、クリヤしやすいと共に、プレイして気持ちがいい。前作のオパオパブラザーズと共に、今回も新しいファンタジーゾーンを味わう事ができた。
5%のまま?
 このゲームの価格は税別762円、税込823円だが、これって、消費税5%で税込800円の価格設定のままなので、こんな半端になっているらしい。
 個人的には、税別826円(8%税込1000円)や、1388円(税込1500円)でも何の違和感も無く出していいというか、十分価値あるでしょという気持ち。
名作だが
 このゲーム、ファンタジーゾーンはゲーマーにとって名作だけど、もちろん知らない人は多いというか、ゲーマーさん以外はほとんど知らない(私の体験より)。

 この文章は最初、先に書いたような3Dファンタジーゾーンとの繋がりとか、以前味わった事を再びという感じで書こうと思ったけど、その辺で思う事があったため、あえて「このゲームは何?」を全く最初の紹介から書いてみた。

 まあでも、そもそもこのブログを、ゲーマーさん以外の方が読むかと問われたら、もう何も言えんのだが。




posted by 司隆 at 09:14 | Comment(0) | Game
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