2014年08月02日

PC-8801mkII添付ゲーム:ザ・マウス

 これも含めたレトロPCの記事について、まとめはこちらLink


 先日、私が過去に所有していたパソコン、PC-8801mkIIの添付ゲームについて書いていたが、

PC-8801mkII添付ゲーム・ジャングルアドベンチャー

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 今回は、ジャングルアドベンチャーと共に入っていた、「ザ・マウス」について書いてみようと思う。

ザ・マウスとは

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 ザ・マウスは、プレイヤーであるマウスを操作して、チーズなど食べ物を取っていくアクションゲーム。
 広大な迷路の中で、マウスの場所に応じて画面がスクロールしていく。

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 ルールとしては、どこかに落ちているチーズを取って巣に戻れば面クリア。他にもパンや果物などの食べ物を取れば、クリア時の得点に倍率が掛かるなどボーナス得点。
 追いかけてくるネコ、空を飛んで来るタカに捕まればミス。また、ネズミ取りに引っかかると一定時間動けなくなり、その間に捕まってもミス。

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 プレイヤーの操作はテンキーで上下左右に移動と共に、スペースキーでミルクを置くと、しばらくネコの動きを止められる。
 ミルクは1面に付き3個と制限があるが、一度置いたミルクは再び取る事ができる。

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 迷路全体と自分の位置は、画面右にあるレーダーに表示されているが、映っているのはプレイヤーのネズミ、ネコ、巣だけ。
 これで自分の場所とネコが近くにいるか把握するなど、画面とレーダー両方を頼りに進めていかないといけない。

 この辺、1980年代のゲームを知っていれば、アーケードで出た「ラリーX」を思い出す方も多いと思う。
 ザ・マウスもこれをモチーフにしているようで、大筋はそれでイメージできると思う。

 ただしこのゲームは、操作などで結構難がある。

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 画面上でマウスは常に真ん中にいるわけではなく、キーを押すごとに画面の端に移動していくため、先が見えなくてネズミ取りやネコに捕まりやすくなる事も多い。
 また移動中、壁にぶつかると勝手に左右に方向転換したり、進んでいる方向と逆にUターンしようとすれば、一瞬止まって1テンポ遅れてから進むなど、かなりのクセがある。

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 面をクリアしていけば、途中で画面の色が変わったり、チーズなど食べ物を取った時のスコアが上がっていくが、ネコの数や面構成などだんだん難易度も上がっていく。
 特に先の方では、迷路に袋小路が増えたり、1ヶ所しか無い出口にネズミ取りがあって一度は必ず踏まないといけないなど、このクセのある操作ではかなり難く(むしろ鬼畜と言えるほどに)なる。

 ステージは全16面。17面まで行くと1面に戻されるが、コンティニュー機能は無いので、1ゲームで進まねばならない。
 しかしこれ、当時の通常プレイで1周クリアできた人はいるのだろうか。

 とまあ、紹介だけならこれで終わりになってしまうが、どうせ30年ぶりに書くのならと、一通りのプレイや色々と調べて見つけた事などをまとめてみた。

ザ・マウスのシステムについて

 当時はせいぜい10面くらいまでしか行けなかった事もあって、ゲームの全てを把握していなかったが、今回はエミュレーターの機能を使って全16面クリアしたので、データをまとめてみた。

各面の情報と得点システム
 各面ごとに背景の色、ネコの数、食べ物とその点数、チーズを巣に持ち帰った(面クリア)時のスコアに変化があるが、その内容は次の通り。
背景ネコ食べ物クリア
120140802-b01.png1匹20140802-f01.png2000200
220140802-b01.png2匹20140802-f01.png2000200
320140802-b01.png3匹20140802-f02.png3000200
420140802-b01.png4匹20140802-f02.png3000200
520140802-b02.png1匹20140802-f03.png5000400
620140802-b02.png2匹20140802-f03.png5000400
720140802-b02.png4匹20140802-f04.png10000400
820140802-b02.png5匹20140802-f04.png10000400
920140802-b03.png1匹20140802-f05.png15000600
1020140802-b03.png2匹20140802-f05.png15000600
1120140802-b03.png4匹20140802-f06.png20000600
1220140802-b03.png6匹20140802-f06.png20000600
1320140802-b03.png2匹20140802-f06.png20000800
1420140802-b01.png3匹20140802-f07.png30000800
1520140802-b01.png6匹20140802-f07.png30000800
1620140802-b01.png7匹20140802-f07.png30000800

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 食べ物は、取った時点で表に書かれたスコアが加算。1つ目は「×10」2つ目は「×40」と表示。面クリアした時点でその倍率で加算される。
 例えば15面で、クリアだけなら800点だが、食べ物を2つとって「×40」を出してからクリアだと、食べ物30000×2個+クリア800×40倍=92000点と跳ね上がる。

マウスの動き
 マウスは壁にぶつかると勝手に方向転換するが、「どの方向に曲がる?」と思って調べたら、意外な事が分かった。

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 マウスはテンキーで方向指示しない限り、壁にぶつかると常に「直前に曲がった方向と逆」に曲がって、できるだけジグザグに動くように作られている。その方向がまた壁で曲がれなければ逆、行き止まりならUターンという処理がされている。

 それが分かっていると、キーを押さずに思い通りの方向に曲がれたり、Uターンで一瞬止まるか事前に分かるので操作で切り抜けやすい、そのためマウスが画面端に行くのを防ぐなど、攻略にも繋がるという。

 これについてネットで語っていたら、「その動きは、生物学的に『交替性転向反応』といって、ダンゴムシがそれ」との情報をもらった。
 ネズミも同じ性質というわけではないらしいが、ゲームはそれを意識して作られたのかは不明。

 見つけた事は以上で、本当は、全マップを調べて作成したい気持ちだったが、さすがに相当な労力になるので断念。

30年経って知る事・考えさせられる事

 1983年に発売されたパソコン、PC-8801mkIIは、当時としては優れたグラフィック機能を持ちながら、処理速度が遅い、サウンド機能が乏しいなど難点も多いマシンだった。

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 このゲームも、スクロールなどの速度はかなり遅く、更にマウスは勝手に曲がったり画面端に行くなどクセが強い。
 だが今回調べて、曲がる方向を把握すれば、意外とスムーズに進められる事が分かった。

 もしかしてこのゲームは、スピードが遅い分、マウスの動きを把握して、いかに少ない操作でクリアできるかに重点を置いて作られたのだろうか。
 そんな事を、30年経ってから改めて考えさせられた。

 当時のパソコンゲームは「グラフィック画面がスクロールするのは凄いプログラム技術」と言われた時代でもあり、私にとって、PC-8801mkIIで初めて触れたゲームという事もあったためか、スピードの遅さや操作の難点より、とにかく驚きがあり、夢中になったプレイした。
 先に書いたジャングルADVと同じく、ザ・マウスはそんな思い出のゲーム。

 今回もジャングルADVの時と同じく、改めて文章にまとめるのだったら、色々と調べてみようという軽い気持ちで始めてみたら、実に様々な事が分かったり、まさか生物学の話まで出てくるとは思わなかった。
 今回も、実に楽しみながら調べたり書く事ができた。


posted by 司隆 at 09:57 | Comment(2) | Game
この記事へのコメント
失礼します。古いゲームを検索していたところコチラの画像が目に止まりました。
PC-8801mkIIを父が所有しており、このゲームを遊んだ記憶があります。
当時の記憶が呼び起こされ、しばらく遠い目になってしまいました…。
ありがとうございました。
Posted by AT88 at 2017年12月17日 23:21
AT88さん
どうも、書き込みありがとうございます。
私も、ゲームに付いて調べたり記事を書いている時は、他の時もやり込んだなあと、
昔を思い出しておりました。

思い出として、楽しんでいただけて何よりです。
Posted by 司 隆 at 2017年12月24日 20:08
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