2014年05月20日

Kairo・ゲームに見える「究極」

 これは、ある意味「究極」を求めて作られたゲーム。

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Kairo(公式サイト:海外)
Locked Door Puzzle(制作元:海外)

販売ページ:Steam / iTunes / Android

 海外のインディーズ系ゲームとして、Steam、iTunes、Androidなどで配信されているタイトル。
 私はSteam版をプレイしたので、それについて書いていく。

幻想的な世界に見えるのは

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 ゲームを始めると、無機質で幻想的な映像の世界にいきなり放り投げられて、どこに行くべきか分からず、何をするかも伝えられない。
 操作はキーボードのWSADで移動、SHIFTを押しながらで走る、スペースでジャンプ、マウスで視点移動と、FPSでよく使われるタイプだが、パッドでも可能と共に、設定で自由な形に変更も可能。
 その操作でとりあえず移動はできるので、目の前にある建物に入っていく。

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 タイトルのKairoは、日本語の「回廊」から取っていると思われる。
 辞書によると『【回廊】長くて折れ曲がった廊下』と書かれているが、その言葉からイメージされるように、ゲーム中は様々な通路や部屋を渡り歩いていく。

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 その様々な部屋も、入った時点では何をするべきか、全く分からず全く伝えられないが、部屋に置かれているブロックを押せば動く、特定の場所を踏むと反応するなど、動けば何かが反応して、それを使って何かをすれば、達成した事が音と映像で伝わる。

 実はこのKairoは、こんな感じで何かを探りながら解法を見つけるパズルが主体となったゲーム。
 文字などの説明を一切排除して、映像と音の反応のみをヒントに伝えていく事で、無機質で幻想的な世界、その中で探って見つける、そしてパズルを解く楽しさをプレイヤーは味わえる。

 パズルはそれほど難しくはないが、少し頭をひねらないと解けないものが設けられている。
 それでも、どうしても分からない場合の救済処置として、ポーズ画面のメニューでも各部屋のヒントが文章(日本語は無いので翻訳が必要)で出るし、読んでも特にペナルティは無い。

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 その遊びやすさもあるためか、私は始めてから2日目、時間的には10時間かからないくらいでエンディングにたどり着いた。
 だが、その時点で解いてないパズルや実績も数多く残っていて、それらを解くヒントはどこにあるか、今度は今まで歩いてきた全マップのどこかにあり、それを探さないといけない。しかも、ここからパズルや謎解きの難易度は跳ね上がる。
 言ってみれば、一度クリアしてからが本番。

 ゲームとしてはプレイヤーを徹底して突き放しているが、その中での見せ方、伝え方、パズルもクリアまでは難しすぎず、クリア後は徹底して考えさせる。その考えさせ方、楽しませ方が絶妙だった。

それは究極の

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 道中には、様々な形で不思議な場面を見る事ができる。エレベーターのスイッチとなる不思議な像のようなもの、惑星を思わせるような宙に浮かぶ物体、突然現れるガイコツ、日本の浮世絵と思われるものなど。
 これらはストーリー上、誰かが何かの目的で作られたものなのか、そもそも意味があるのか、ただアートで終わらせてるのかも不明。

 そんな映像、ストーリー、ゲームとしても一切何も語らない。全てプレイヤーで考えて見つけろという徹底した突き放し方は、徹底した「究極の理想」を追って作られているように感じる。

 だが何も語らないのは、逆に分からない部分が多すぎる事と、パズルも難しすぎないものを目指したためか、解くまでの時間は早い。
 見せ方や伝え方は素晴らしいが、ゲーム全てにおいてまで究極や理想と言えるまではなかったように思う。

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 私自身は、こういうアートを感じさせるもの、パズル、そしてストーリー的に考えさせる部分を設けているのは好きなので、ここまで徹底したものを味わうのは、また面白いと思った。
 そんな、考えて味わう面では、ある意味の究極がある。



タグ:review Steam kairo

posted by 司隆 at 12:30 | Comment(0) | Game
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