2014年05月05日

Grimind・闇の世界で見えるゲーム

 やはりSteamで、海外作品でないとこういうのは味わえないな、と思った作品。

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Grimind(海外の公式ページ)
Steam:Grimind販売ページ

Game*Sparkの紹介記事:
『Grimind』ファーストゲームプレイトレイラー
『Grimind』が12月中旬に配信決定

 内容は、ジャンプアクションの操作系を主体とした、ジャンルとしてはアドベンチャーゲーム。
 ネットの記事によると、ポーランド在住の大学生が一人で制作したもので、過去のインディーズ系で人気を博したLIMBOや、Super Meat Boyなどの影響を受けているとの事。

 ゲームを起動すると、最初、
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「注意:最高の体験のために、夜、暗い部屋で、ヘッドフォンでプレイしてください」

 と書かれている。
 実際、ヘッドホンでプレイすると、心臓の鼓動などの効果音が耳元で聞こえてくるのは、ゲームの世界の中で更に緊張感が増す。
 どうも、最初からヘッドホンを想定して作られていると思われる。

 ちなみにその続きは、
「注意してください、全て調べてください、死なないでください、『楽しんでください』」
 この辺は、言われなくともゲームをプレイすれば自然に実感する。

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 ゲームが開始されると、暗闇の中、キャラクターが登場する。・・・が、まず言い出す事は「私は誰?ここはどこ?」というセリフの後、動かせるようになる。
 つまり、ストーリー上は何もかも全く分からない、とりあえず動いて進めていくしかない。

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 ゲームの操作は基本的にキーボードとマウスという、FPSなどで使われるスタイルだが、キーボードのWSADで上下左右、マウスで画面上にあるカーソルを動かす、左クリックでブロックなど障害物を掴み、右クリックでそれを投げる。
 これはパッドのスティックとボタンにも対応しているが、カーソルの移動は右スティックで、ゲームでは頻繁にカーソルを移動しないといけないため、少々不向きと言える。

闇だから見える魅力

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 このゲームは画面を一目見てから分かると思うが、とにかく暗い。真っ暗で見えない、見えにくい部分が多い。
 また、操作も癖があると共に、重力に関する詳細な物理計算がされているようで、ジャンプや上に放り投げたものが常に同じ地点に落ちるとは限らず、思い通りの操作をするには少々慣れがいる。

 ゲームは通常、いかにプレイしやすいか、画面も見やすいかは、そのゲームに触れて最初に実感する部分なので、これに大きな不満があると続けられない。
 だがGrimindは逆で、その「見えない所」「不便な所」に面白さが見える。

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 画面が見えにくい、むしろ真っ暗で見えない場面が最初からあるが、その見えない通路を渡るために明かりを取るイベントが発生したり、暗くて見えない所に隠れているオブジェクトが重要になるなど、闇を利用した謎解きが多い。
 操作についても、重力計算がされた妙にリアルな動きが、このゲームの暗くて異様な空気を出す効果になっているようで、LIMBOの影響が大きく感じられる。

 そんな、「欠点」が楽しむ要素、「闇」だからこそ見える世界。それがGrimindの、ゲームとしての面白さと言える。

ストーリーとオリジナリティと

 そして、このゲームでもう一つ重要な部分、ストーリーについて。
 説明より、私の感想を書いていく。

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 前述した通り、最初から全く分からないまま、ここはどこか?自分は何者か?という事を探していくものだが、途中「なぜプレイヤーはこんな姿になれるの?」「なぜこのキャラは急にこんな事するの?」など、謎のままで次々と新しい謎を放り投げるばかりだった。

 最後はどうなるか、そしてどこまで分かるかは、もちろんネタバレになるので伏せるが、そんな分からない部分が多いので、劇中のテキストを全部翻訳にかけるなどしてみたが、やはり謎のまま。

 謎を見せて考えさせるのは確かに面白いが、それをできるだけたくさん詰め込んで「考えるだけ考えた方が面白いだろ!」という形は、プレイヤーとしては受けるのに戸惑った。

 また、様々な部分でLIMBOの影響を受けたというより、重力計算などの要素など、そのまま取り入れてる部分が多く、独特の雰囲気を持ったゲームではあるものの、オリジナルという面では少し乏しと感じた。

インディーズだから

 まあ色々語ってみたが、結局このゲームは、大学生が制作したインディーズ作品で、それについて色々批評的に語るのはどうかというところ。
 でもこれをプレイして、かなり惹かれる部分があった事と、私自身、LIMBOなどの雰囲気と、色々と考察させるものは好きなので書いておきたくなった。

 こういうのは、まさにインディーズだから楽しめる、そんな小作品ながら感じるゲームのだった。

 また、余談ではあるが、ゲームのある場所で、
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 こんなキャラクターが出てくる。
 こいつは何?クリアの上で重要?それともただのイベント?と謎だったが、後で見た作者の開発ブログ

Paweł Mogiła's game development blog

 これを見ると、これはGrimind開発段階でプレイヤーのキャラクターだったとの事。これをイベントとして出演させていたらしい。

 こんな感じで、このゲームのブログを読んでみると、また別の部分が見えてきて面白い。
 できれば後に、ストーリー上で謎の部分を解説して欲しいと願う所。



タグ:review Steam Grimind

posted by 司隆 at 10:15 | Comment(0) | Game
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