2013年09月29日

MZ-700ゲームに時代を見る・4:パソコンとアーケードゲーム

 この記事も含めて、まとめはこちらLink


 またMZ-700ゲームについて、今回は、「アーケードを再現したゲーム」に絞って書いてみたいと思う。
 これは以前、MZ-700ゲームに時代を見る・2で書いた、マッピーとギャラクシアンのような「移植ゲーム」とは若干意味が違う。

銀河戦争III・プラネットパトロール(富士音響RAM)
20130929-01.png20130929-02.png
 自機を操作して、空中に出てくる敵を倒しながら進んでいくアクションゲーム。
 前方には穴や岩など障害物が出現するので、ジャンプや攻撃で切り抜けないといけない。上空と前方の両方を見ないといけないという、特殊な操作を要求される。

 だが、知っている人なら画面を見てピンと来ると思うが、アイレムのアーケードゲーム「ムーンパトロール」を元にしている。しかも移植ではなく、モチーフにしたと言うべきか、ライセンスなどを取らずに勝手に作ったと言うべきか。この辺が移植と違うところ。
 また、タイトルにIIIと付いているからにはI・IIもあるはずだが、私は未所有。

20130929-03.png
 アーケードに無い要素として、ジャンプ中にXキーを押すと空中で静止して浮遊、つまり空を飛ぶ機能があり、画面にあるH.B.が0になるまで使える。

20130929-04.png
 私は先の面まで進めていなので、この機能がどれだけ重要か分かっていないが、初めてプレイする人にとっては危機回避として使える。
 だから、操作は難しいながら、難易度としてはアーケードより結構間口の広い作りになっていると思う。

クイックス(Carry Lab.)
20130929-11.jpg20130929-05.png
 タイトーから発売された同名のゲームで、「陣取りゲーム」と言って分かる人が多いかも。
 フィールドの中で線を引いて領域を作っていき、画面の70%以上を囲むとクリア。敵が自機や線に触れるとミス。

20130929-06.png
 画面はMZ-700のドットを使って、基本ルールとしてはアーケードをかなり忠実に再現しているが、違いとしてQIX(フィールドをうごめいている巨大な敵)は線で描かれていたものが四角形の伸縮になっている。

20130929-07.png
 MZ-700版で最も印象的なのがこれ。やられた時に爆風のようなものが出るが、派手と共にMZ-700のドット絵だと更にインパクトがある。
 個人的には、MZ-700ゲーム最高の派手演出だと思っている。

 グラフィックが使えず、移植ゲームとしては様々な面で無理のあるソフトが多い中、QIXはかなり再現されていると思うが、ソフトのパッケージにもゲーム画面にも、アーケードのメーカーであるタイトーの文字が入ってないので、恐らくライセンスを取っていないと思われる。
 だとしたら、先に挙げたものはタイトルも変えて別ゲームとしているのに対し、堂々とタイトルまでそのまま使っているのは、何とも。

キャノンボール(HUDSON SOFT)
20130929-08.png20130929-09.png
 これは移植やモチーフとは意味が違う。
 ゲームとしては、画面上に巨大なボーが出現して飛び跳ねているものを、プレイヤーがワイヤー付きの武器を使って割っていく。

20130929-10.png
 一度割ると小さいものが2分割、それを割るとまた2分割と、4回破壊すれば消滅するが、闇雲に割るとあっという間にボールだらけになるので、破壊する順番とボールの動きなどを見極めないといけない。
 シューティングとアクションの要素が詰まった秀作だと思っているが、これをモチーフにしたアーケードゲームが、「ポンピングワールド」と続編の「スーパーパン」。

ポンピングワールド(PCエンジン版)(Amazon)
スーパーパンコレクション(Playstation ゲームアーカイブス)

 言ってみれば、パソコンゲームを元にしてアーケードになった、全く逆のパターン。

夢を叶えてくれたパソコンゲーム

 ここに挙げたソフト以外にも、アーケードをパソコンで実現したものは数多く、パソコンからアーケード化したものもボンバーマンなどいくつか存在するが、これらについて思う事。

 当時のゲームは、性能的には家庭用やパソコンよりアーケードが最も高く、アーケードが至高という認識も強かった。
 だから、以前のマッピーでも語っているが、パソコン版はアーケードより遙かに乏しくても、性能差は最初から認識していたし、「ゲームセンターのゲームが家でできる」というだけで楽しめた。
 著作権的に問題あるものが多かったが、それは言わば、当時のゲーマーの夢を叶えるもの。逆に、パソコンからアーケード化する事は、その夢を越えたと言っていいと思う。

 ユーザーにとって「アーケードゲームが至高」と「パソコンは色々な事ができる夢の機械」だった。そんな時代だからこそ出た、パソコンソフトとして一つの形だと思う。




posted by 司隆 at 09:37 | Comment(0) | Game
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。