2013年05月12日

Vanitas・没頭できるアート

 かなり前から気になっていた、iPhoneアプリを購入。

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Vanitas(iTunes App Store)
Vanitas 公式ページ
TALE OF TALES(メーカーのページ)

 ベルギーにある、TALE OF TALESというゲーム製作会社のアプリで、タイトルのVanitas(ヴァニタス)という言葉の意味は、静物画の手法の一つで、人生の空しさの寓意を表す絵画の事だそうな。

ヴァニタス - Wikipedia

 さすがに私もこのメーカーは全く知らないが、ゲームでもアート感の強い作品を作っているらしく、ネットのニュース記事などで知り、こう言うアートを味わいたくて購入。

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 起動した画面。
 ここでは、iPhone本体を「小さな木箱」と見立てて、その蓋を下から指でスライドして開ける。
 開けると、このようなオブジェクトが中にあり、画面タップで動かしたり本体を傾けて転がせる。一度蓋をして開けたら違うものが出るが、常に3つ。
 音楽として、突然チェロの音色が奏でられ、突然止まる。どういう基準かランダムかも全く分からない。
 このアプリはとにかく、蓋を開ける → オブジェクトを動かす → 蓋を閉める → 開ける → オブジェクトを動かす、を延々と続けるだけのもの。

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 オブジェクトは木箱という狭い空間で完全に3Dの処理がされていて、例えばこの画面は本体を垂直に立てているが、卵形の石は箱に刺さった釘に引っかかって落ちない。
 オブジェクトの種類は実に様々で、石、骨、木、LEDライト、虫や魚などの生き物もいるが、動いたり死んでいたり、それも時によって違う。

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 マニュアルを翻訳すれば、箱を5回開けば1ステージで最大12ステージ。3ステージもしくは時間の経過でオブジェクトが増えるが、設定で1ステージ目に戻す事は可能。

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 また、偶然全く同じオブジェクトが3つ揃えば、箱に描かれた星が1つ点灯する。今回は偶然撮影に成功。
 つまり、ステージ数の概念はあるが違いはオブジェクトの種類のみ、星が付くのもラッキーと言うだけで何も無い。
 それだけなのでゲームでもない、iTunes Storeではエンターテイメントのカテゴリに入っているが、実感したのは「アート」だと思う。アートなんてカテゴリは無いし。

妙な「没頭」と「狭間」

 このアプリを続けていて感じたのは、妙な没頭感。

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 トランプやタロットのカードが出る事もあるが、そこで裏返したくなる。でも箱の中で引っかかる。色々傾けて掴んで裏返すが、結局ただのカードの裏。
 そのカードの動きも、重力計算がされて実にリアルに動くが、バグっているようで急にバタバタ変な動きをする事もある。
 虫と石ころがあれば、石を虫に当てたら転んでまた少しずつ動き出す。どう触ったらどう動くか色々と試したくなる。

 オブジェクトの入れ替えは蓋を閉めた時点で行われ、開ける前から本体を振れば音が鳴る。そこで何があるかを想像する事もできる。
 本体の傾きで動きも変わるので、座っている時と寝転んでいる時ではオブジェクトの動きが全く変わる。

 様々なものが常に変わると共に、全く、リアルとコンピューターの狭間にいるようで、オブジェクトをいじって遊んでいるつもりなのに、実はコンピューターに遊ばされているような、色々と妙な狭間を感じる。
 妙に没頭する、不思議なアプリだ。

 私はこういう、何かを直感的というか、感覚的なものを味わうのがアートかなと思うし、そんなアートに没頭出来るのはまた楽しい。
 こんな、何かを感じるアプリに触れて味わうのも、いいものだと思う。




posted by 司隆 at 20:52 | Comment(0) | Art
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