2007年02月26日

甘い水

 先日購入したコミックについて書いてみようと思う。

甘い水  上 (講談社BOX) 甘い水  下 (講談社BOX)
「甘い水」
(松本剛 著/講談社)

 とある田舎に住む高校生の少年と少女、二人はある日、自然な形で出会い、そして恋に落ちる。
 でも少年は、夢を持ちながらそれを認めてもらえず、その日を適当に生きていて、そして少女には、誰にも話すことのできない秘密を持っていた。

 これは、高校生が主人公の恋愛ものといったところだろうか。

 このマンガの作者である松本剛氏は、今まで若者を主人公とした青春マンガを多く描いている。
 でもそのほとんどは読み切りで、しかも1年に数本あるかというくらい不定期。だから単行本は3作品のみで、単行本化されていないものも数多くある。
 そのため、「知る人ぞ知るマンガ家」と言えるのかもしれない。

 その中でもこのマンガは、ストーリーというか、テーマになっているものがあまりにも重く、その中で、まだ大人になりきれない二人が何もできず、悩み、苦しんでいく姿が描かれている。
 そしてその心情を描写するかのように、話の中での数々の何気ない会話やシチュエーションがあり、その一つ一つが深い意味を持っている。
 ここに、松本氏のマンガで常に描かれているもの、そんなものが見えた。

 そして読み終わった後、とても切なくなった。でも自分の中に深く残っているし、そして好きなマンガの一つでもある。
 楽しいものだけが思い出に残るわけではない。むしろ「深く胸に残る作品」、このマンガはそういうものなのかもしれない。


・・・まあそんなわけで、何か久しぶりにこういう文章を書いてみたくなったので書いてみた。

 ちなみにこれは、2003年に出版されていたのが去年復刊されたようで、私は偶然コミック専門店で見つけて購入。
 でもねえ・・・、私、当時のコミック買ってるんだよねえ。特に改訂しているわけでもないのにまた買ってしまった。しかもこれ、上・下巻で2400円と高いし。

 まあ、好きというのはそんなものだ。

 また、松本氏の他の作品「すみれの花咲く頃」「北京的夏」も今後復刊予定。また、「すみれの花咲く頃」は、4月にTVドラマが放送されるらしいので、これから見逃せないなといったところ。




posted by 司隆 at 19:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | Book / Comic
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