2010年04月12日

しずかの山

 最近読んだマンガについて。

しずかの山(1) (イブニングKC)

しずかの山(1) (イブニングKC)

作者: 松本 剛
出版社: 講談社
発売日: 2010/03/23


 作者の松本剛氏は好きなマンガ家の一人で、彼の新作という事で購入。今回は原作者が別という、いつもと違う作品。
 ちなみに、私が作者について今までブログで書いた過去日記はこちら。

タグ:松本剛

 さてこのマンガについて、ネパールでガイドなど登山の仕事をしている日本人、高遠静が主人公の、登山をテーマにした物語。
 山に対しての経験と実力を買われて依頼を受けるが、それは謎を持っていて表に出せない内容のもの。その依頼通りに山に挑戦して謎が明らかになり、そして山とは、そして山を登る人間とは何かが語られていく。

 ストーリーは数話で一つのエピソードが終わる。だからこの1巻で1エピソードと、2つめの中盤までが載っている。


 このマンガで感じたのは、山を通して人間の残酷さや心の弱さが見えてくる事。
 一瞬のミスが命を落とすという登山の厳しさなども描かれているが、その命に関わる局面で人間はどういう行動に出るか。それが物語の謎の部分に深く関わったり、それが見える事で山に挑戦する意味を改めて知る。

 原作者が別だけに、松本氏がいつも描いていたものとは全く違うテーマだが、中には作者らしい「人間らしさ」が見える作品だと思う。

 また面白いのは、静は主人公なのに各エピソードではあくまで脇役だという事。各エピソードに主人公がいて、静はその人の謎や過去を明かす役目を果たす。数話で終わらせるのは、それを見せるためかも知れない。
 だが、静自身も何か過去を持っている事が物語の中で断片的に語られている。2エピソード目が途中なのと、静の過去が2巻以降で見えてくるのか、その辺が楽しみ。


 とは言いつつ、さて2巻は出るのだろうかと結構本気で心配している。だいたい、この前に不定期連載されていた連作「ハナモモ」は3話で止まったままこれが連載されるというマイペースぶりだから。
 まあ、この作者は20年前からこのペースで作風も全く変わってないのが好きなんだけどね。またゆっくり待たせてもらう。




posted by 司隆 at 13:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | Book / Comic
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