2009年07月18日

じゃマールの思い出

 ふと思い付いた思い出話でも。

 1990年代に個人売買、いわゆる「売ります・買います」を載せる事を主体にした雑誌「じゃマール」というのがあった。
 今ほどインターネットが普及してなかった時代、個人同士での連絡や売買の方法は限られていた。その仲介をしてくれる雑誌で、一時はブームになったが、2000年に廃刊。
 私はこれを利用した事があったので、その話でも。

 一度、自分の持っている物を「売ります」に出して、実際売買したのだが、その手順としては、

じゃマール宛にハガキで「売ります」の記事を投稿する
   ↓
じゃマールに記事が載る
   ↓
買いたい人は、じゃマール宛にハガキか電子メールを出す
(記事には登録番号が書かれている)
   ↓
約1ヶ月の締め切り後、じゃマールから私にそのハガキがまとめて届く。
電子メールは、プリントアウトした物が入っている
   ↓
後は自分で売買交渉


 私の場合、出した記事に8名ほどの買いますハガキが来た。その中から自分で1名を選んで連絡するのだが、連絡方法は「自分で電話する」。
 これ、結構大変だった。

 全く見ず知らずの相手に電話して、
「○○(本名)と言います」
 一応礼儀として名乗るが、相手は「…はあ」。当然分からないので、引き続き、
「私、じゃマールで○○売りますと言う件で…」
 と言って初めて伝わる。でもそこで相手の返事は、
「あれから1ヶ月も経ったんでね、新品買っちゃいましたよ」
 ちょっと怒り気味に言われる。
 こちらに連絡が来るのは1ヶ月後だったので仕方がなかったと伝えるが、こんなやりとりが必要だった。

 私の場合、2人目に電話してようやく交渉成立。ちなみに売買の方法は代金引換郵便。そして残り6名の方には、全員に「他の方に決まりましたので…」というハガキを全部私が書いて出した。
 何とも手間だったが、一応、郵便料金を差し引いても、店で買い取ってもらうより高値で売れた。

 また、届いた8名の方の返事は、ワープロ書きやボールペン、鉛筆書き、電子メールと様々で、また文面も、それぞれの個性が見えて面白かった。
 ちなみに最初交渉すると決めたのは、中で一番ていねいに文面を書かれていた方。ここでの印象は大きかった。


 こういう作業、今はネットオークションを使えばメールでできる、本当に簡単で便利になったけど、その分ドライになった気もしている。
 この雑誌が無くなったのは、インターネットがその役目を果たしてくれるからで、ある意味、時代の一片だったかも知れないけど、ここでの交渉の仕方や人との接し方にも、時代の違いがあったように思う。




posted by 司隆 at 23:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | Book / Comic
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