バンダイナムコエンターテイメントが、2015年4月より企業やクリエイター向けに始めた「
カタログIPオープン化プロジェクト」。
過去に発売されたゲームのキャラクターや音楽などを使って、新しいゲームやネットコンテンツを作る、いわゆる二次創作が可能となるプロジェクトで、ナムコ・DECO・ジャレコの39タイトルが解放されている。
ここ数年は、80〜90年代に発売されたゲームが新たに移植・リメイク・再発売されるケースが多く見られるが、これとまた別の方向性で、過去のゲームに触れる機会となっている。
そのプロジェンとによって発売されたゲームの一つが、今回紹介する『デコガジェ』である。
DECO GADGET SYSTEM - デコガジェ -
(App Store / Google Play)


本作は、iPhoneやAndroidなどの携帯端末向け配信されたアプリ。価格は基本無料で、ゲーム画面に表示される広告や、少額で販売されるキャラクターなどの追加コンテンツが収入源となっている。
内容は、80〜90年代に活躍したゲームメーカー「データイースト」のアーケードゲームをモチーフにしたミニゲーム集で、現在は第1弾『ねこ・ザ・パンチ』のみ遊ぶことができる。
このゲームは、いたるところに「デコゲー」の要素が見える、それが大きな魅力と言える。
デコゲーとは?
データイーストは、「Data East Corporation」の略称「DECO(デコ)」の呼び名で知られるゲームメーカー。DECOが制作したゲーム、中でもアーケードゲームは、やたらと男臭いキャラクターや独特の世界を描いたものが多く、熱烈なファンの間では、その独特さを語る意味で「
デコゲー」と呼ばれていた。
その中で、今回の『ねこ・ザ・パンチ』は、1990年にアーケードで発売された『トリオ・ザ・パンチ』がモチーフとなっている。このゲームはキャラクターやゲームの世界が異常とも言えるもので、デコゲーが見せた「独特の世界」を語るタイトルの一つとなっている。
ストアページの情報によると、今後アップデートによってゲームが追加予定とのことで、そのタイトルとして、
- 羊の工場(トリオ・ザ・パンチ)
- イライラ・クウガ(空牙)
- スピンニンジャ(ダークシール)
が挙げられている。
ただし、バンダイナムコの「カタログIPオープン化プロジェクト」によって制作されたゲームは、配信期間が2020年3月までと定められている。つまり、本作もあと1年ほどしか遊ぶことができないので、デコゲー好きならすぐストアページに行ってダウンロードをお勧めする。
これを、デコゲーで使われたセリフを借りて言うならば、
「分かったか!?分かったらさっさと行け!!」
である。
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